【CRI時評】マルビナス諸島が「永遠の痛み」になってはならない

2022-04-03 11:54:29  CRI

 マルビナス戦争が勃発してから今年4月2日で40年となった。40年前の4月2日、植民者に占拠されたマルビナス諸島の主権を奪回するため、アルゼンチンと英国の間で戦争が起き、最終的にアルゼンチンの失敗という形で終わった。当時の英国による、「植民地主義の遺産」を死守するために他国の土地を占拠するという覇権行為は、アルゼンチンだけでなく中南米の人々に大きな害をもたらした。

 マルビナス問題は本質的に植民地主義の歴史が残した問題だ。1816年、アルゼンチンはスペインによる植民地支配から離れて独立した際、マルビナス諸島の主権を継承した。1833年、南米で植民地拡大を進めていた英国はマルビナス諸島を武力で占拠した。1965年、国連総会はマルビナス問題を「脱植民地化」のカテゴリーに入れ、英国・アルゼンチン間の二国間交渉による主権紛争の解決を促す決議を採択した。国連総会の非植民地化特別委員会は30回以上も決議を採択して、英国政府に対し、アルゼンチンとの交渉による紛争解決を促したが、英国はいずれも拒否した。

 マルビナス戦争が勃発してから40年、アルゼンチンの政府と国民は、マルビナス諸島の主権を訴え続け、英国に対し交渉の席に戻るよう求めてきた。中国を含む多くの国もまた、アルゼンチンのマルビナス問題における完全な主権行使の要求に支持を表明し、英国側に対し、国連の関連決議を履行して、速やかに交渉を再開して紛争を平和的に解決するよう促してきた。

 だが困ったことに、英国は、マルビナス諸島の占領を強固なものにするために絶え間なく行動している。今年1月、アルゼンチンは、英国がマルビナス諸島に防空兵器を配備したことを把握した。英国側のこの動きは、明らかな国連決議違反であり、アルゼンチン国民の傷口に再び塩を塗った。

 英国のすることなすことは、「思考が植民地時代のまま」で、途上国の主権など全く眼中にないことを物語っている。マルビナス問題は、アルゼンチン一国だけの問題ではなく、地域および世界の問題であり、英国がアルゼンチンの領土で植民地主義を実行していることに全ての国が反対すべきだ。マルビナス諸島が「永遠の痛み」になってはならない。(CRI論説員)

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