【CRI時評】ロシアとウクライナの和平交渉で成果、米国ブランドの「戦争発動機」はもう止まる時

2022-03-31 17:20:11  CRI

 トルコで行われていたロシアとウクライナによる5回目の交渉が29日、終了した。報道によると、今回の交渉では、ウクライナの永久的な軍事的中立化や軍事同盟への加盟の放棄、ロシアはウクライナの欧州連合(EU)加盟に反対せず、ウクライナとの衝突を緩和するプロセスを進めること、さらに両国首脳による会談の実現性が高まるなど、重要な突破も少なくなかった。計5回の和平交渉を経て双方が得た積極的な成果は簡単に得られたものではなく、双方の衝突停止に向けた意欲の表れであり、和平交渉を促してきた国際社会の努力とも切り離せないものだ。1カ月余りの軍事衝突で少なくない代償を払った双方は、政治的解決の軌道に戻るべきだ。

 国際社会がロシア・ウクライナ情勢の改善を望む一方で、ウクライナ危機を作り出した張本人である米国の反応は冷たく、歓迎しない意向さえ示している。ロシアとウクライナが和解を望んでいるのを目にし、米国はじっとしていられないようで、ロシアとウクライナの和平協議がまとまった場合でも、米国は引き続きロシアを煩わせようとするだろう。

 対ロシア制裁を強化しながら、ウクライナへの武器供与にも力を入れる。ロシアとウクライナの和平交渉が進む中、米国は絶え間なくウクライナに武器を送り、対ロシア制裁を強化し、火に油を注いでいる。今回の衝突で最も大きな漁夫の利を得ている米国は、ロシアとウクライナが和解するのではなく戦い続けるのを切望している。その目的は、宿敵であるロシアを封じ込めると同時に欧州に対する支配を強化することだ。「戦争発動機」である米国にとって、覇権が最大の動力源であり、そのためには欧州の同盟国を含む他国の利益を犠牲にしても構わない。

 ロシアとウクライナ双方の発表によると、この後はウクライナが関心を持つ安全保障問題とロシアが関心を持つ領土問題を巡って交渉が行われることになる。山場を迎え、責任ある全ての国が交渉に有利となることをして、ロシアとウクライナが「結果を出し、和平を生み出す」のを支持すべきであり、その邪魔をするべきではない。米国がロシアとウクライナの和平交渉を妨害していることは、米国こそが世界の平和と安全に対する最大の脅威であることを改めて物語っている。歴史の間違った側に立てば、歴史の懲罰から逃れられなくなる。米国ブランドの「戦争発動機」はもう止まる時だ。(CRI論説員)

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