「中国・ロシア友好の旅」合同取材団は8月21日、ロシアで取材活動を続けています。取材団は、サンクトペテルブルク市西南部にある中国とロシアが協力したプロジェクト「バルト海明珠」の建設現場を見学しました。
「バルト海明珠」というプロジェクトは中国の上海実業集団などがサンクトペテルブルクで投資した大型の総合開発区で、投資総額は13億4600万元で、6年ないし8年間で完成予定です。このプロジェクトは中国とロシア両国政府の支持を得ており、中国の胡錦涛国家主席も工事現場を視察したことがあります。
伝えられるところによりますと、関係方面の支持の下で、投資側の努力を経て、このプロジェクトは秩序正しく 迅速に進められています。現在、大規模な開発と建設段階に入り、複数の小プロジェクト開発が積極的に行われており、地元政府と民衆の好評を博しています。
現場で建設作業を指揮している中国の祝雷技師は「このプロジェクトは非常に、地元の住民に歓迎されている。住民たちはいつも私たちに建設の進展状況を尋ねたり、現場に来たりしている」と述べました。
胡錦涛国家主席は今年7月、このプロジェクトを視察した際、中国の投資企業に対して「一流のプロジェクト、協力の模範、両国の戦略的な協力の場」になるよう求めました。それから1カ月、この中国企業は建設を積極的に推し進めています。現在工事中の小プロジェクトには、南部の応接・展示センター、道路、広場、住宅、北部のコンベンション施設などが含まれています。上海海外連合投資株式会社の包季鳴社長は記者の取材に受けた際「われわれは、サンクトペテルブルクの市民にこのようなコミュニティーを提供するだけでなく、これを中国人とロシア人が交流する場に建設したい」と語りました。
中国とロシアの戦略的な協力プロジェクトとして、「バルト海明珠」は互恵共栄の原則を十分に具現しています。このプロジェクトはサンクトペテルブルク市の経済発展を大いに促進させ、地元に多くの税収や財政収入、それに就職チャンスを作り上げ、外資誘致の模範となることが期待されています。それと同時に、都市のイメージを改善させ、都市の経済を促進することもできます。このプロジェクトは中国の優れた産業、優れた企業、優れた資本が集団の方式で外国へ進出したことを示しています。また中国とロシア両国の友好協力の新方式となり、両国の経済貿易のために戦略的な場を提供する可能性もあります。また、プロジェクトが順調に進むことは、両国の企業がこれによって合弁や協力方式を通じて、さらに広い分野で経済貿易を拡大することができることを示しています。
プロジェクトのロシア人責任者は「中国人との協力は非常に利点がある。中国側の投資に非常に感謝する。このプロジェクトが我々地域の各方面の建設を推進すると信じている」と述べました。
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