アメリカ国務省は8日、2005年度世界各国の人権状況に関する報告書を発表しましたが、国際社会から強い批判を招いています。
ベネズエラのランヘル副大統領は10日、アメリカ国務省の年次人権報告書に強く反論し、「アメリカはこの報告書を一部の国を攻撃する道具とし、いくつかの国際機構の中で制裁を実施するため条件を作り上げようとている」と述べました。
本部がニューヨークに置かれている国際的な人権問題監視組織「ヒューマンライツ・ウオッチ」のアリ・ハサン南アジア問題研究員は、このほど文章を発表し、その中で「国際条約では、残酷で、人道的でない、そして人格侮辱する方式で囚人を虐待することを厳しく禁止しているが、しかし、イラクやキューバのグアンタナモ及びアフガニスタンでは、アメリカ軍が囚人を虐待する事件が多発している」と指摘しました。
同じ組織のもう1人の専門家は、「アメリカ政府は人権問題で『ダブルスタンダード』をとっており、アメリカ国務省が発表した人権報告書は明らかにウソ偽りだと言える」と述べました。
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