IAEA・国際原子力機関の理事会は2日ウィーンで緊急会議を行い、イラン核問題を協議し、理事会のメンバーがそれぞれの立場を表明しました。
アメリカとEU・欧州連合の代表はイラン核問題を安保理に付託することを断固として要求しましたが、ロシア代表は「イランとIAEAの協力が継続すれば、ロシアは安保理がイランに対し行動にでることを主張しない」と述べました。また中国の代表は「各方面が外交努力を放棄すべきではない」と呼びかけました。エルバラダイ事務局長は会議後の記者会見で「難航しているイラン核問題を解決することはまだ可能性がある。イラン側がIAEAとと協力し、核エネルギーの研究開発活動を停止することを期待している」との考えを表明しました。
一方、イランの代表は「IAEAの理事会がイラン核問題を国連安保理に報告し、あるいは安保理に付託したならば、イランはIAEAとの自発的な協力を中止せざるを得ない」と述べました。
別の報道によりますと、フランス外相は「国際社会はイラン核問題に対し共同で強硬な態度をとる必要がある」としたものの、国際社会は外交努力を放棄すべきではないとの見解を示しています。
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