APA・オーストリア通信が13日、ウィーンの外交官の話として伝えたところによりますと、IAEA・国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は近いうちにイランの首都・テヘランに向かい、EUや、アメリカ、ロシアがいずれも認めている核問題の解決案を受諾するよう、イランを説得する計画をしているとのことです。
この計画では、EUとアメリカは、国内におけるイランのウラン転換作業を一応認めているものの、イラン核計画の平和的目的を確保するため、ウラン濃縮活動はイラン以外の国に移転しなければならないとしています。ロシアは、ウラン濃縮を移転する理想的な地点だとされています。しかし、IAEAの責任者であるイランのアガザデ副大統領は、12日すでにこの提案を拒否しました。
これを受け、ウィーンの外交関係者は、アガザデ副大統領が提案を詳しく理解していない下での姿勢を表明したもので、立場を転換する可能性があるとしています。こうしたことから、エルバラダイ事務局長はテヘラン入りし、この提案の詳しい内容についてイラン政府と検討することになりました。
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