中東問題について、アメリカ、EU・欧州連合、ロシア、国連の高官は30日、ロンドンで会談後、声明を発表し、イスラエルを承認し、武装闘争を放棄するようパレスチナイスラム原理主義組織ハマス側に呼びかけました。
国連のアナン事務総長は会談後の記者会見でこの声明を発表し、「今後のパレスチナ政府を構成するあらゆる側も武力を必ず放棄し、イスラエルを承認しなければならず、この前に達成された平和協議を履行すべきだ」と述べています。
ハマス側はこの声明を拒否し、そのスポークスマンはこの日、「中東和平4者はパレスチナに対するイスラエルの侵入と占領の終結を要求すべきで、被害者にイスラエルの占領を受けさせるべきではない」と述べました。
別の報道によりますと、パレスチナを訪問中のドイツのメルケル首相は30日、パレスチナ暫定政府のアッバス議長と会談したあとの記者会見で、イスラエルの生存権を承認し、武力を放棄するよう促しました。
この日、ブリュッセルで行なわれたEU 外相会議は、交渉を通じてパレスチナとイスラエルの衝突解決を支持することを改めて決議し、中東和平案「ロードマップ」に規定した義務を履行し、平和実現に条件をつくるようイスラエルに希望しました。
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