イランは10日、IAEA・国際原子力機関の監視の下に、核燃料の研究を正式に再開しましたが、国際社会はこれにそれぞれ反応を示しています。
まず、IAEAは声明を発表し、「エルバラダイ事務局長は、イランによるウラン濃縮関連活動の再開に非常な関心を寄せている」と述べています。
アメリカホワイトハウスのマクレラン・スポークスマンは、この件について「イランが核燃料の研究を再開することは、イラン核問題の深刻なエスカレートを招く可能性がある。もしイランが国際的な義務と承諾を守らなければ、アメリカにとっては国連安保理の審議に委託するほか、選択肢はない」と警告しました。
イギリスのストロー外相はその声明で、イランの核燃料研究の回復発表を非難したものの、「イギリス政府はイランに軍事行動を実施する計画はない。イランの核問題は外交手段やその他の非軍事手段を通じて解決しなければならない」と指摘しました。
ロシア外務省も声明を発表し、ウラン濃縮活動を中止し、またIAEAと協力するようイランに呼びかけました。ラブロフ外相はまた、「ロシア側は引き続きイランと協議し、ウラン濃縮問題で冷静を保つことをイランに求める」と述べました。
このほか、フランス、ドイツなども相次いで、核燃料問題では国際社会に対する承諾を履行するようイランに求めています。
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