ブリュッセルで開かれたNATO・北大西洋条約機構の外相会議に出席したアメリカのライス国務長官は8日、「拘束されているテロ容疑者に対するアメリカの政策が国際法基準に一致している」と述べました。
ライス国務長官はその際、「アメリカは審問官が拘束者に残酷と非人道的行動を行なうことを禁止している。アメリカのテロ容疑者に対する政策をヨーロッパ諸国の外相らに説明した」と語りましたが、CIA・アメリカ中央情報局がチャーター便でテロ容疑者を搬送し、秘密刑務所を設置しているなどの報道を直接否定しませんでした。
NATOのスポークスマンはこの日、「ヨーロッパ諸国の外相らはライス国務長官の秘密刑務所設置事件に関する説明に満足の意を示した」と表明しました。
同じくこの日、ポーランドのマルチンキエヴィチ首相は首都のワルシャワで、「ポーランドにはCIAの設置した秘密刑務所があるかどうかについて、欧州委員会はまもなく調査する。このような秘密刑務所がないことを裏付けるため、ポーランドは、把握した全ての状況を発表するつもりだ」と述べました。(12/09)
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