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NATOアフガン行動の妥協案、内部での見解不一致
   2005-09-15 16:28:35    cri

 二日間にわたるNATO・北大西洋条約機構の非公式国防相理事会は14日、ベルリンで終了しました。理事会に参加するNATO26カ国の国防相はNATOが主導するアフガニスタン治安維持活動とアメリカが指揮するアフガニスタンのテロ取り締まり活動間の協力を更に緊密化させるため、関係方面との交渉を通じて漸く妥協案を提出しました。オブザーバーは「この妥協案からNATO内部でこの問題について見解の不一致が存在していることに気づいた」と見ています。

 NATOのデ・ホープ・スケッフェル事務総長は会議が終わった後、「NATO加盟国はアメリカとの協力を更に緊密化させる必要性で一致した」とした上で、「来月開催予定のNATO会議でこの妥協案が採択されることを期待している」との考えを示しました。

 現在、アメリカ軍はアフガンでのテロ取締りを主要な使命とし、NATOが指導する国際治安支援部隊はアフガニスタンでの平和維持活動を担っています。14日に合意された妥協案によりますと、NATOの各加盟国はアフガニスタン治安問題でアメリカとの連携・協調を更に強化させ、将来、アフガニスタン駐留米軍と国際治安部隊がNATO軍事指揮官によって指揮されるということです。

 2003年の末、アメリカはNATO軍事指揮官によってアフガニスタン駐留米軍と国際治安部隊を指揮し、更にこの二つ部隊の任務を統合させることを提案しました。しかし、この提案はNATO国際治安部隊の作戦任務に参加させ、アメリカ軍の負担を軽減するようにしたことから、ドイツ、フランス、トルキスタンなどNATO加盟国が反対の意見を表明しました。

 オブザーバーはNATOの各加盟国の国防相が非公式国防相理事会を開き、米軍とNATOの国際治安部隊の連携協調を強化させることで合意しましたが、アメリカとNATO加盟国間は依然としてこの問題についての見解の食い違いが存在しているとしました。

 まず、アメリカのラムズフェルド国防長官が提出した米軍と国際治安部隊を統合させるという提案は採択されませんでした。イギリスのジョン・リード国防相が支持している他、その他の外国はアメリカの呼び掛けに応えません。アメリカは大きな努力を尽くしても、この妥協案を受け入れざるを得ず、またこの妥協案はNATO国防相春季会議で正式に決められると見られています。したがって、ラムズフェルド国防長官がベルリンを離れた時には何の実質的成果も収めないと言えるでしょう。

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