中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
イラン、核交渉枠組みの新たな試み
   2005-08-29 17:44:23    cri

 イラン外務省のアセフィ・スポークスマンは28日、核問題でイランはEUの代表のイギリス、フランス、ドイツ3ヵ国が唯一の交渉相手であると見ておらず、IAEA・国際原子力機関が主な交渉パートナーだとしていると明らかにしました。これは、核問題でイランがこれまでの枠組みを突破しようとの意図が伺えます。

 イラン国家最高安全委員会の事務局長であり、また核問題交渉の首席代表であるラリジャニ氏は、「イランは核問題について、日本、マレーシア及び南アフリカと交渉し始めたほか、非同盟国家グループ、中国及びロシアなどと積極的に交渉する可能性もある」と述べました。ヨーロッパ世論は、「この一連の発表はその目的が核問題の交渉でEUの主導的な地位を終わらせ、交渉におけるイランの状況を改善するために準備をしている」と見ています。

 イランの新しい政権は、前政権がこれまでの2年間、核交渉の希望をイギリス、フランス及びドイツ3ヵ国に託したことは幼稚であり、この3国だけと交渉するのは政策的間違いであるとしています。というのは、これら3ヵ国は核問題でアメリカの求めている最終目標と同じだからです。3ヵ国はイランが決められた範囲で核エネルギーの使用を認めますが、イランがそのウラン濃縮計画を徹底的に中止するよう要求しました。これはイランが到底受け入れられないものです。イランによりますと、EU3ヵ国は去年末、「パリ協議」でイランが核エネルギーを平和的に利用する権利があると認めました。これによって、イランは、これら3ヵ国が承諾を履行していないと非難しています。イランの新しい政権は、「これらEU 3ヵ国の政治的偏見が核問題の交渉でなんのプラスももたらしていない。この状況が続けば、イランが独立して核エネルギーを開発する目標が実現できない。現在の交渉の枠組みを打破して新しい転機をもたらすだろう」としています。

 現在、イランは核問題の交渉で強硬な態度を見せています。伝えられるところによりますと、IAEAの9月3日の報告はイランが意図的に核を開発しているかどうかの一部の真相を明らかにします。西側諸国はイランで高濃度ウランの痕跡を発見されたことを口実に騒いでいましたが、現在の調査によって、これらの痕跡が一部の輸入した機械設備に付着したもので、イランの最初の説明を裏付けています。また、イランの新しい政権はシーア派を主体とするイラク新政府に強い影響力を持っており、長い目で見れば、イラク国内情勢の安定がイランの協力が必要です。また、イランが石油生産及び輸出大国であり、いま石油の価格が高騰している状況の下で、西側諸国のイランに対する国際制裁が恐喝だけに過ぎません。そこで、アメリカのイランに対する政策の選択が少なくなっています。

 ヨーロッパのマスコミの報道によりますと、今、EU内部はイラン核問題の新しい局面に対して交渉を進めています。しかし、9月3日IAEAの報告が発表された後、EUはどんな態度を取るかがイラン核問題に対する新しい政策の兆しを見せるかが注目されています。

中東
v イラン、核問題へ新提案 2005-08-26 14:34:40
v イスラエルとパレスチナ、イスラエルの撤退行動に最後の準備 2005-08-15 14:26:00
v イランにウラン濃縮活動の中止を要求 2005-08-12 15:27:43
v イラク各派、憲法草案について連続交渉 2005-08-11 13:47:59
v イラン核問題をめぐって、IAEAが理事会開催 2005-08-10 16:32:48
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |