オーストリアのハインツ・フィッシャー大統領は14日、オーストリアが『EU憲法条約』を批准する法的文書に調印しました。これにより、オーストリアで条約批准に関するすべての法的手順は完成したことになります。
フィッシャー大統領は、フランスとオランダの両国が『EU憲法条約』を国民投票で否決したことについて、談話を発表し、「『EU憲法条約』は各方面が妥協した結果であるため、すべての参加者に完全に満足してもらうことはできない。しかし、その条約の誕生は『理性的な妥協』であり、EU・欧州連合の既存の体制に本質的な改善をもたらすことができる」と強調しました。
オーストリアの国民議会と連邦議会が5月11日と25日に、『EU憲法条約』をそれぞれ批准し、それにより、当条約の議会での審議手順を終えました。
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