中秋節の夜は晴れる日なら満月が見られます。しかし、この夜の月は一番丸いものとは限らなく、年によって、その次の日、旧暦8月の16日になってこそ、月がもっとも丸くなるといわれます。今年は運良く、中秋節に丸い月が見られました。
この満月を見るため、飛行機に乗って、空で月見をする旅が企画されました。これはこれまで全然なかったもので話題を呼んでいました。これは、中国西南部にある四川省のある航空会社が企画したものです。「飛行機に乗って月を見に行こう」というこの旅は、乗客が飛行機に乗って9000メーターほどの空を旋回し、月見を楽しむものです。
四川省は盆地の中にあり、いつも雲がかかっていて、中秋の名月がなかなか見られないからこうした旅が企画されたのだそうです。空にいるなら、雲の妨げがなく、はっきりと月を見ることができます。
この旅の企画者である朱亜さんは「空で月を見るチャンスやめったにないと思います。こうした旅を設けて、感動的な中秋節の瞬間をお客さんの印象に残したいと思っていました」と語り、さらに次のように話しました。
「航空機が高さ9000メーターから10000メーターの空を飛びます。この高さですと、雲が少しもなく、月がはっきりと見られます。距離を置かなく月見を楽しめるのです」
この旅にはまた、豊富なイベントが組み入れられました。乗客の特徴によって「ロマンチックな結婚式」などが催されました。5機の飛行機が飛びましたが、その航空券は中秋節の数日前に売れました。
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