記者のメモ:将来の中国世論を担うメディアのたまごたちとの対話
中日の報道には、違いがしばしば生じます。違いが存在することは悪いことではなく、それぞれ違う立場や角度から報道を行っているからです。
講義が終了した後、日本外務省の代表として講義に参加した在中国大使館の道上尚史公使は、今回の講義を企画した目的について次のように述べました。
「日本のメディアはどういう動きをしているのか、メディアという重要な役割を果たしている者から見た日中関係について中国のメディアの卵たちと交流することによって、日中関係をより客観的、多角的にしていただきたい」
中日間におけるメディア界の交流はまだスタートしたばかりです。日中ジャーナリスト交流会などの場では両国の主要メディアの代表が論議を繰り広げています。論議によって違いがすぐに無くなることはないかもしれませんが、どのような考えを持っているのかを知り合うことがさらなる理解につながることには違いがありません。その意味で、今回の朝日新聞記者による講義は日本メディアの代表と、将来中国の世論を担うメディアのたまごたちが行った有意義な対話だったと言えます。(取材:黄恂恂、チェック:金井)
【薬師寺克行 プロフィール】
1955年生まれ
1979年 東京大学文学部卒業、
朝日新聞入社、西部本社社会部を担当
1985年 東京本社、政治部で首相官邸、自民党、外務省などを担当
1997年 東京本社、政治部次官
2001年 朝日新聞論説委員
2002年 米国・ワシントンのシンクタンク、スティムソン・センター客員研究員
2005年 朝日新聞オピニオン誌、月刊『論座』編集長
著作:
『90年代の証言シリーズ』朝日新聞社(2006-2008)
『外務省、外交力強化への道』岩波新書(2003)
など
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