中日両国のメディアの交流を深めるため、朝日新聞の論説委員で小泉純一郎元首相など日本政治界の「大物」を担当していた薬師寺克行さんが、このほど日本外務省の依頼で清華大学へ講義にやって来ました。清華のメディアコミュニケーション学科生50人を相手に、薬師寺記者は自身の経験を交え、日本のジャーナリズムや中日両国で注目される歴史・政治問題などについて3時間も熱論しました。
その内容をここでまとめて紹介したいと思います。
・「夜討ち朝駆け」真実を追究した記者時代
記者は社会に対して大きな責任を負い、倫理が問われる職業です。ジュニア記者から政治部記者として働いた十数年間、薬師寺さんは寝る間を惜しんで真実を追究しました。
朝6時に取材相手の家に向かい、夜、帰宅するのは深夜1時という「夜討ち朝駆け」の生活を送り、毎日3時間程度の睡眠しか取らなかったそうです。どんなに遅く帰っても、必ず2時間は勉強してから休む、こうした生活を十数年も送ったということです。また英語の勉強に力を入れ、海外で活躍することが当時の薬師寺さんの目標でした。
後に政治部の記者として、小泉純一郎元首相や安部晋三元首相、福田康夫前首相など中国の学生もその名を知るような日本政治界の要人と頻繁に会う薬師寺さん。歴史に残る瞬間に立ち会えることに、記者としての面白さを感じると話していました。 (次へ)
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