音楽系リアリティ番組一色になっている今年の夏休み、家族そろってお気に入りの出場者を応援するのが週末のお茶の間の過ごし方になっています。さて、たくさんの番組と大勢の出場者の中で、一番注目を集めているのは一体誰でしょうか？

　今シーズンの音楽系リアリティ番組出場者TOP5は以下のとおり：

　5位、60代の大先輩歌手・鐘偉強（サイモン・チョン）。

　浙江衛星テレビの『中国好声音（ザ・ヴォイス・オブ・チャイナ）』シーズン2に出場した鐘偉強（サイモン・チョン）は香港出身の60歳。若かりしころに、張国栄（レスリー・チャン）と同じ歌唱コンテストに参加したという履歴を持っていることから、いきなり関心度が高まっています。歌手として活動していた時期も譚咏麟（アタン・タム）や梅艶芳（アニタ・ムイ）ら大物とコラボしたこともあるそうです。その後、歌手を辞め保険業に転身しましたが、今年は娘の願いをかなえるために、『中国好声音（ザ・ヴォイス・オブ・チャイナ）』をきっかけに音楽シーンにカムバックしました。ブラインドオーディションでは、アデルの名曲「ROLLING IN THE DEEP」を熱唱し大好評を博しました。これからは、審査員の一人・汪峰（ワン・フォン）率いるチームの一人としてトーナメントに参戦する予定です。

　4位、四川省の田舎町出身、異色のシンガーソングライター・賈盛強（ジャー・シェンチアン）。

　湖南衛星テレビの『快楽男声（SUPER BOY）』トップ10入賞者の一人、89年生まれの24歳です。2010年に一度挑戦しましたが上位には入賞できませんでした。そして今年、満を持して再挑戦したところ、家族愛を綴ったオリジナル曲や独特な歌い方で大きな反響を呼び起こしました。この番組の「シード選手」と言えるでしょう。

　3位、彼女への愛を込めて熱唱した話題のシンガー、左立（ゾオ・リー）

　こちらも湖南衛星テレビの『快楽男声（SUPER BOY）』トップ10入賞者の一人です。番組の予選で自分のガールフレンドのために書き下ろした告白ソングがいきなり絶大な人気を博し、優しい歌声とルックスで、女性ファンも急増中です。番組シーズン中に、すでにオファーが殺到し、先日、賈盛強（ジャー・シェンチアン）と共に、湖南衛星テレビの人気トークショー『天天向上（DAY DAY UP）』に出演したほか、範氷々（ファン・ビンビン）の最新作『一夜驚喜（ONE NIGHT SURPRISE）』でも、彼のオリジナル曲が挿入歌に起用されたということです。

　2位、武漢音楽学院出身の鬼才シンガー、華晨宇（フア・チェンユー）。

　続いても湖南衛星テレビの『快楽男声（SUPER BOY）』トップ10入賞者の一人です。1990年生まれの23歳で、ユニークなパフォーマンスから「火星弟弟（マーズチャイルド）」との異名で親しまれています。番組で洋楽のヒットナンバー「Somebody that I used to know」や張国栄（レスリー・チャン）の名曲「我（ME）」など難易度の高い曲に挑戦し、審査員からも絶賛の声が上がっています。この番組の優勝候補とも言われています。

　1位、番組をきっかけに遂に花を咲かせた実力派女性シンガー、姚貝娜（ベラ・ヤオ）。

　浙江衛星テレビの『中国好声音（ザ・ヴォイス・オブ・チャイナ）』で最も注目されているのは、那英（ナー・イン）チームの一人、姚貝娜（ベラ・ヤオ）です。2010年にCCTVの歌唱コンテストでグランプリを取ったあと歌手デビューし、数々のドラマや映画の主題歌と挿入歌を担当してきました。中でも、日本で放送中の時代劇ドラマ『宮廷の諍い女』やフォン・シャオガン監督の『一九四二』といったメジャーな作品もありますが、実力の割には歌手として評価される機会にめぐまれませんでした。しかし、彼女は、今年の『中国好声音（ザ・ヴォイス・オブ・チャイナ）』で披露した張恵妹（チャン・ホイメイ）の「也許明天（MAYBE TOMORROW）」でその実力を認められ、大きな注目を浴びています。（ミン・イヒョウ）