今週注目の映画トップ５は以下のとおり：

　5位、カーアクション映画の名作シリーズ6作目『ワイルドスピードEURO MISSION（中国題：速度与激情6）』

　カーアクションの名シリーズ6作目がトップ５をキープ。北米では5月24日に封切られ、7月5日現在で全世界で6億8268万ドルを売り上げ、『ワイルド・スピード MEGA MAX』を抜いてシリーズ史上最高のヒットとなりました。主演はヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーなどのレギュラー陣にドゥエイン・ジョンソンが新たに加わり、定番のカーアクションのほか、渾身の格闘アクションも楽しめます。中国では7月26日に公開され、ロングヒットを記録しています。

　4位、高校生活をモチーフにした青春映画『青春派（ヤング・スタイル）』

　生徒役にすべて素人の現役学生を起用した低コスト映画『青春派（ヤング・スタイル）』が初動1300万元（約2億円）の興行成績を記録し、いきなりの好スタートを切りました。夏休みにピッタリの作品で、学生層からも圧倒的な支持を受けているようです。教師役を演じているのは中国の実力派女優・秦海璐 （チン・ハイルー）。役作りのために12キロほど体重を増やしたそうです。

　3位、人気女優・範氷々（ファン・ビンビン）の最新作『一夜驚喜（ONE NIGHT SURPRISE）』

　中国版バレンタインデー「旧暦の七夕」にちなんで上映されたラブコメディ『一夜驚喜（ONE NIGHT SURPRISE）』は、公開早々に高い注目度をゲットしています。この作品は範氷々（ファン・ビンビン）演じるOLが、思わぬ妊娠から子供の父親を探すストーリーです。キャストは範氷々（ファン・ビンビン）のほかに、李治廷（アーリフ・リー）、蒋勁夫（ジャン・ジンフー）、倪虹潔（ニー・ホンジエ）、劉維（リウ・ウェイ）など、中華圏の若手が勢ぞろい。また、香港四天王の一人・黎明（レオン・ライ）がゲスト出演し、力強く脇を固めています。

　2位、郭敬明（グオ・ジンミン）の監督デビュー作の続編、『小時代（Tiny Times）２』

　記録的なヒットを果たした『小時代（Tiny Times）』の続編の前倒し上映が先週から始まっています。前編のハートウォーミング・ストーリーと打ってかわって、続編ではより複雑な対立や衝突が展開されています。監督の郭敬明（グオ・ジンミン）が宣言した「予想外のラストのどんでん返し」を楽しみにしている人も多いでしょう。キャストは引き続き、楊幂（ヤン・ミー）、郭采潔 （アンバー・クオ）、郭碧婷 （クォ・ビーティン）と謝依霖（シェ・イーリン）がメインとなっています。そしてなんと、同シリーズの3作目と4作目も制作される見込みです。

　1位、視覚効果満点で絶賛上映中のハリウッド大作『パシフィック・リム（中国題：環太平洋）』

　アメリカ映画『パシフィック・リム（中国題：環太平洋）』が中国で7月31日に公開後、初日の興収収入5606万元をたたき出しました。これは『アイアンマンー3』に続いて今年の海外映画の初日興収で2位となり、累計興行も3億元の大台に迫っているということです。これまでに初日興収が5000万元に達した2本の作品『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』と『カンフー・パンダ』は、いずれも最終興収が6億元を超えています。さて、 この「パシフィック」ブームがどこまで続くのかも楽しみですね。日本でも先週から公開が始まったことから、ワーナー・ブラザーズはこの映画の海外興行成績に自信を持っており、関係者は、続編の製作も年内に始まるかもしれないと話しています。（ミン・イヒョウ）