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台湾アカデミー「金馬奨」、最高賞は劉青雲(ラウ・チンワン)と桂綸鎂(グイ・ルンメイ)

2012-12-04 15:00:40     cri    

 今年で49回目を迎える台湾版アカデミー賞、台湾映画金馬奨の授賞式が先週24日台湾の宜蘭市で行われました。最も注目された最優秀主演男優賞と女優賞は、香港出身の実力派俳優・劉青雲(ラウ・チンワン)と台湾出身の人気女優・桂綸鎂(グイ・ルンメイ)がそれぞれ獲得しました。そして最優秀監督賞は、『奪命金(Life Without Principle)』の杜琪峰(ジョニー・トー)監督が受賞したほか、大きな番狂わせとして、北京での実話に基づいて低予算で作られた大陸映画『神探亨特張(Beijing Blues)』が最優秀映画賞をはじめ、撮影賞、編集賞の3部門を独占しました。一方、台湾の話題作『光にふれる(原題:逆光飛翔)』でメガホンを取った張栄吉(チャン・ロンジー)監督が最優秀新人監督賞に、同作品主演の黄裕翔(ホアン・ユーシャン)が、最も輝いた映画人賞を受賞したということです。

 毎年年末を盛り上げてくれるこの台湾金馬奨、中華圏映画界の一大イベントとも言えるでしょう。今年も最優秀主演男優賞と女優賞は授賞式前から注目を集めていました。香港映画『奪命金(Life Without Principle)』で主演を務めた実力派俳優・劉青雲(ラウ・チンワン)が「ほぼパーフェクト」と絶賛されて見事受賞を決めました。劉青雲(ラウ・チンワン)は64年、香港に生まれの、TVB俳優養成所出身の俳優です。80年代に映画デビューし、多くのコメディやアクション映画にも出演しました。1993年のラブ・ストーリー『つきせぬ想い(原題:新不了情)』でブレイクし、スターの仲間入りを果たしました。これまで、50本以上の映画に出演し、どんな役でもこなせる演技派と言われており、映画賞へのノミネートも多かった彼ですが、2007年、遂に、『我要成名(My Name Is Fame)』で香港アカデミーに当たる香港映画金像奨の最優秀主演男優賞を手にしました。

 一方、今回の台湾金馬奨、最優秀主演女優賞の「争奪戦」は、『浮城謎事(ミステリー)』の郝蕾(ハオ・レイ)や『光にふれる(原題:逆光飛翔)』の張榕容(サンドリーナ・ピンナ)、『失恋33天(Love is Not Blind)』の白百何(バイ・バイハー)などによる接戦状態が続きましたが、最後には『女朋友。男朋友(ガールフレンド。ボーイフレンド)』で自然体の演技を見せた桂綸鎂(グイ・ルンメイ)が戦いを制しました。

 桂綸鎂(グイ・ルンメイ)は台湾出身の29歳。17歳の時、映画『藍色夏恋(原題:藍色大門)』で女優デビュー。その後、2007年に周傑倫(ジェイ・チョウ)の初監督作品『言えない秘密(原題:不能説的秘密)』で主演に抜擢され、一躍脚光を浴びました。近年は香港映画にも出演するようになり、実力派として最も期待される若手女優の一人です。今後の活躍からも目が離せません!

 【第49回台湾金馬奨 主な受賞者&作品】

 作品賞:『神探亨特張』

 監督賞:杜琪峰(ジョニー・トー)監督/『奪命金』

 主演男優賞:劉青雲(ラウ・チンワン)/『奪命金』

 主演女優賞:桂綸鎂(グイ・ルンメイ)/『女朋友•男朋友』

 助演男優賞:鄭中基(ロナルド・チェン)/『低俗喜劇』

 助演女優賞:梁静(リャン・ジン)/『殺生』

 新人監督賞:張栄吉(チャン・ロンジー)/『光にふれる(原題:逆光飛翔)』

 新人賞:斉溪(チー・シー)/『浮城謎事』

 オリジナル脚本賞:銀河創作組、欧健児、黄勁輝/『奪命金』

 脚色賞:鮑鯨鯨(パオ・ジンジン)/『失恋33天』

 視覚効果賞:金旭、鐘智行、Josh Cole『龍門飛甲』

 美術賞:林木/『殺生』

 デザイン賞:張世傑/『消失的子弾』

 殺陣賞:銭嘉楽/『車手』

 オリジナル音楽賞:『浮城謎事』

 映画楽曲賞:『高海拔之恋II』

 編集賞:楊紅雨/『神探亨特張』

 音響効果賞:曾景祥、黎志雄/『大追捕』

 撮影賞:鄔迪/『神探亨特張』

 短編映画賞:『拾荒少年』

 ドキュメンタリー賞:『千錘百煉』

 観客が選ぶ優秀映画賞:『女朋友•男朋友』

 最も輝いた映画人賞:黄裕翔(ホアン・ユーシャン)/『光にふれる(原題:逆光飛翔)』

 終身功労賞:石隽

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