張靚穎（ジェーン・チャン）は中国四川省成都出身の28歳。2005年に中国の人気オーディション番組、湖南衛星テレビの『超級女声（スーパーガール）』（現在は『快楽女声（ハッピーガール）』）で第3位に入賞したのがきっかけで歌手デビュー。この番組の中で難易度の高い曲に次々に挑戦し、イルカの鳴き声のような完璧なハイトーンボイスを披露したことから、当時は「海豚公主（イルカ姫）」と呼ばれていました。

　デビュー以来、数々のドラマ・映画の主題歌や挿入歌、音楽企画に参加し、ファン層をどんどん拡大しています。中には、2006年9月公開された馮小剛（フォン・シャオガン）映画「女帝［エンペラー］（原題：夜宴）」の主題歌、同じく馮小剛（フォン・シャオガン）作品で2008年12月に公開された『狙った恋の落とし方。（原題：非誠勿擾）』の挿入歌、2009年11月の趙薇（ヴィッキー・チャオ）主演映画『花木蘭（ムーラン）』の挿入歌などが挙げられます。ブレイクのきっかけは、2009年4月に公開された話題作で、中国の怪奇小説『聊斎志異』が原作のファンタジー映画『画皮（ペインテッド・スキン）』の主題歌「画心（君の心を描く）」です。この曲は同年の香港アカデミー＝香港電影金像奨最優秀主題歌賞を受賞しました。

　張靚穎（ジェーン・チャン）は、日本がらみの仕事も少なくありません。初めて来日したのは、2007年8月で、「2007中華小姐日本選区総決賽（ミス中国、日本エリア総決戦）」のゲストとして日本を訪問しました。そして、翌年5月、中国青年代表団の一員としても来日し、その時は、2008日中青少年友好交流年開幕式と首相官邸での晩餐会でw-inds.と共演して話題を呼びました。日本デビューを果たしたのは、2009年2月です。「Jane Z.」名義で東京の日本外国特派員協会で記者会見し、デビューライブを3月に行いました。

　また、2009年9月には喜多郎東京公演にゲスト出演し、「印象西湖雨（Impressions Of The West Lake）」を披露しました。

　【主なアルバム】

　2006年1月　Jane・愛（ミニアルバム）

　2006年8月　遺落人間的後冠 我愛鄧麗君（テレサ・テン名曲カバーアルバム）

　2006年10月　THE ONE

　2007年8月　Update

　2007年12月　Dear Jane（ミニアルバム）

　2009年1月　張靚穎@音楽

　2010年2月　我相信

　2011年6月　改変

　2012年6月　傾聴（ライブCD）