中国最大手のポータルサイト「百度」の検索アクセス数で集計したランキングは、中国芸能界の全体の動きが分かる結果を示しています。

　今週のTVドラマ・トップ３は以下のとおり：

　３位、『歩歩驚心』。中国で大人気のタイムスリップ系ドラマ、90年代一世を風靡した人気グループ小虎隊（リトルタイガーズ）の元メンバー・呉奇隆（ニッキー・ウー）をはじめ、鄭嘉穎（ケビン・チェン）、劉詩詩（リウ・シーシー）、劉心悠（アニー・ラウ）、馬天宇（マー・ティエンユー）など人気俳優が顔をそろえています。

　2位、『傾世皇妃』。人気シリーズ『還珠格格（還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜）』で一躍有名になった女優の林心如（ルビー・リン）が自ら制作、主演した時代劇ドラマ『傾世皇妃』。五代十国時代を背景に、楚の国の王女と後蜀の皇太子、北漢の皇帝3人の間の葛藤を描いた宮廷ドラマですが、湖南衛星テレビ１０月の最高視聴率を記録しています。

　1位、『男人幫』。売れっ子ドラマ監督・趙宝剛（チャオ・バオガン）の最新作、タイトルどおり、男三人を主人公にした恋愛物語。中国男性版『セックス・アンド・ザ・シティ』といわれており、時代劇がランキングの上位を独占している中、現代風のラブコメディが独特な存在となっています。監督の趙宝剛（チャオ・バオガン）は90年代から中国のドラマ界で活躍しており、『渇望』『編輯部的故事』『奮闘』など数々の名作を世に送り出しています。今までの作品で、リアルな中国社会の変化や男女の恋愛をテーマにしてきた趙宝剛（チャオ・バオガン）監督は今回の新作で男性の視点から恋愛の本質を見出そうとしています。主演に抜擢されたのは、孫紅雷（スン・ホンレイ）、黄磊 （ホァン・レイ）と汪俊(ワン・チュン)、女性ファンが多いこの3人ですから、この作品は女性の間で特に注目度が高いです。趙宝剛（チャオ・バオガン）監督は「これは、女性が見て得する要素がいっぱいある作品だ。特に恋愛中の女性にとって、男性のことがより分かる恋愛ハンドブックのようなドラマになる」と自信満々のようです。