モスクワの地下鉄は世界で最も美しいと言われ、「地手鉄の芸術的殿堂」と称えられています。ロシアの有名な建築家が設計した駅は優雅でまるで宮殿のようです。これに比べれば北京の地下鉄はなんと味気ないことか。しかし、このオリンピック線は大きく地下鉄の概念を変えました。4.5キロのオリンピック線は地下鉄8号線の1部分で、2008年の北京オリンピック開催にあわせ建設されました。地下鉄10号線の乗換え口である北土城から出発し、森林公園のオリンピック湖の南岸を4つの駅でつなぎます。それぞれの駅には、テーマがあり中国の伝統的な青花模様やオリンピックにちなみスポーツをモチーフにしたデザインなど個性的で、見るものを驚かすことでしょう。
この地下鉄付近にある観光スポットをまとめてご案内します。
観光スポット
オリンピック公園(奥林匹克公园)
オリンピック公園センターエリアは北4環の上にあります。北京の中軸線の端となります。公園は3つのゾーンに分かれ、北側は森林公園、中心はオリンピックスタジアムやウォーターキューブと管理施設、南側は体育館、競技場と中華民族園があります。北京の街は重要な建築物はいずれも1本の中心線の上に建てられており、鐘楼、鼓楼、故宮、天安門、毛沢東記念堂、前門など歴史的建築物がまっすぐに並んでいます。このオリンピック公園もその延長線上にあります。
アクセス:このエリア内に4つの駅が設置されていますので、目的地に一番近い駅を
ご利用ください。
中華民族園
1992年に建設され、中国の56民族の文化の紹介と研究を行っています。民族の特色を解説するとともに、人類の社会生活を網羅する大型人類学研究の場でもあります。しかし堅苦しい施設ではなく少数民族の建築、民族情緒、歌や踊りのパフォーマンス、伝統工芸にグルメなどが楽しめる、民族アミューズメントパークです。目玉は各地からあつまってきたダンサーたちによる民族舞踊の舞台です。北京にいながらにして中国各地の民族風情を一度に楽しめます。
アクセス:オリンピックセンター駅下車。D出口出て南へ進み民族園路を右折。
国家体育場(鳥の巣オリンピックスタジアム)
2008年に北京で開催された第29回オリンピックのメイン会場です。外観デザインはまるで鳥の巣のようで、「鳥の巣」の愛称で親しまれています。2002年に北京オリンンピック組織委員会がスタジアムの設計を世界から募集し、スイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンに決定しました。その大胆な設計は世界からの注目を浴び、話題となりました。2008年6月に完成し、2008年8月8日の午後8時にオリンピックの開会式が行われました。
アクセス:オリンピック公園駅下車。D出口出て南へおよそ5分。
国家体育館
国家体育館は北京オリンピックの3大メイン会場の1つで、体操、ハンドボールなどの競技が行われました。その外観は中国の「扇子」からインスピレーションを受けて設計されました。北から南へ波のように流れるラインが印象的です。
アクセス:オリンピック公園駅下車。地下鉄E出口出て南へおよそ3分。
国家遊泳センター(水立方:ウォーターキューブ)
天と地、火と水、円と四角、光と影といった対の言葉で形容されるのがオリンピックスタジアムとこの国家遊泳センターです。鉄骨でつくられたスタジアムに比べ遊泳センターはきらきらと透明に輝き、やわらかなフォルムが女性を思わせます。
アクセス:オリンピック公園駅下車。地下鉄E出口出て南へおよそ5分。
中国科学技術館(中国科学技术馆)
国家オリンピック公園内に、黄色と緑に彩られたひときわ明るい建物があります。これが中国科学技術館です。2009年9月16日に開館しました。子どもたちが体を使って科学を体験できる参加型の展示がメインです。また世界最大のドーム型スクリーンや巨大スクリーン、3D・4D映画ホールが完備されています。
アクセス:森林公園南門駅下車。地下鉄C出口出て、南へ進み左折。
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