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「汚い石臼」と「天の川の守り神」

2011-08-11 09:39:55     cri    


 



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 今日のこの時間は、中国茶「ロンジン」にまつわるお話と少数民族ホーチョ族に伝わる「天の川の守り神」というお話をご紹介しましょう。

 最初は。中国茶「ロンジン」にまつわる「汚い石臼」です。いわれによりますと、あるところに古い井戸があり、中からかつて竜の形をした石が出てきたというので、この井戸を竜の井戸と言う意味の「ロンジン」と名づけ、この井戸がある村もその名に変わったということです。つまり「ロンジン」とは「竜井」の二文字の中国語読みです。ではまいりましょう。

 「汚い石臼」

 むかし、ロンジン村は小さな荒れ果てたところで、山のくぼみにあり、わずか十幾つの家があるだけであった。

 この村のはずれにぼろいかやぶき屋根の家があり、ここには一人暮らしのばあさんがいて、体があまりよくないので山を下りることもできず、畑は耕せないので、ただ、家の近くにある十八本のお茶の木の面倒をみて、少し取れるお茶の葉を隣近所に町の市に売りにいって貰い、わずかな稼ぎで何とか暮らしていた。

 ばあさんは人がよく、いつも茶を沸かし、表の通りのまえに簡単な日よけを立てて、その下に卓をおき、通りががりの旅人などに、ただでお茶を飲ませていた。

 と、ある年の大晦日の前の日、珍しいことにここでは大雪が降ったが、隣近所は年越しのためにいろいろと支度をしていた。しかし、ばあさんは貧しいので家の米びつには少しの米しかなく、他に残ったものといえば少しのお茶の葉だけであった。そこでばあさんはいつもの通り、朝起きてからお茶を沸かしていると、不意に戸を叩く音がする。

 「え?誰だい?こんな日に朝早くから?」

 とさっそく戸を開けると、頭や背に雪をかぶった旅人が立っていた。

 「ごめんください」

 「あれまあ!旅の人、こんな雪の中をどうしたんだべ?早く中へ入って温まりなさいよ」

「これはどうも。こんなときにお邪魔しますな」

 旅人はこういうと、中に入ってかまどに近寄り、冷たい手をかまどの火に当てた。

 「おばあさん、鍋の中は一体なんですかな?」

 「え?いや、うちは貧乏なもんですから、なんにもありませんよ。鍋の中はお茶です」

 「お茶?年を越すというのにお茶をわかしているのかね?」

 「ああ、わしは自分が食べるだけのお米があればいいと思って何も買っていませんよ。それに、あんたも見てわかる通り、わしはかなり貧しいので何も買っておらんよ」

 これを聞い旅人、しばらく顔をしかめてうなっていたが、部屋の隅にあるものを見て目を輝かせた。

 「おばあさん、そんなことはない。あんたの家にはたいした宝物があるワイ」

 「え?宝物?冗談言わないでくだせい」

 「冗談なんかじゃない。こんなときにあんたみたいな人のよいばあさんに冗談がいえるもんですか」

 「そうかね?で、旅の人の言う宝物は一体どこにあるんだね?」

 ばあさんは不思議そうに家の中を眺める。

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