ご周知の通り、中国は多民族、多言語の国です。56の民族が暮らしていて、80種類以上の言語が使われています。大多数を占める漢族が使っている漢語は、方言が主に7つあります。

　①北方語・ほっぽうご

　（中国の東北、華北、西南、江淮一帯で話される）

　②呉語・ごご

　（上海市、浙江省の一部、江蘇省南部、安徽省南部、江西省、福建省の一部で話される）

　③贛語・かんご

　（江西省中部及び北部、湖南省東南部、福建省西北部、安徽省、湖北省の一部で話される）

　④湘語・しょうご

　（湖南省（西北と東の一部を除く）、広東省の一部、広西チワン族自治区北部、四川省の一部で話される）

　⑤閩語・びんご

　（浙江省南部、福建省、広東省東部及び西南部、海南省で話される）

　⑥客家語・はっかご

　（主に広東省東部、福建省西部、江西省南部、台湾北西部及び南部などで話される）

　⑦粤語・えつご

　（広東省の中心部、広西チワン族自治区の東南部から中部、香港、マカオで話される）となっています。資料によりますと、その中で使用率が最も高いのは北方語、つまり中国官話ということです。