つつじの開花予想図
つつじはもともと品種が多く、中国には530余品種もあり、世界総品種の約59%を占めています。それぞれの品種や生長環境によって、木の幹の高さも異なります。河原に広がる灌木や、高山に生える3、4メートルの自生つつじなど、多様な姿が各地の風景に趣を添えています。
それでは、全国のつつじの名所を北から南の順番でいくつかご紹介いたしましょう。
・山東省五蓮山(ウーリェンシャン)
特徴:自生つつじの名所
開花時間:3月~5月まで
五蓮山のつつじ
五蓮山にあるつつじの種類はわずか40余種類しかないのですが、中国の東北地方で最大の自生つつじの生息地であり、大勢の観光客が訪れています。今年の3月10日から5月10日にかけては、五蓮山で一連のイベントが行われるのですが、そのうち「五蓮の春」と銘打った第5回つつじ祭りでそのクライマックスを迎えます。つつじの咲き誇っている時期になると、国内外から何万人もの観光客が集まってきて空前の盛況を呈します。今年はこの盛況ぶりをギネスブックに申請する予定もあるそうです。
・四川省峨眉山(がびさん)
特徴:礼拝と花見が共に行えるつつじの名所
開花時間:4月中旬~6月まで
峨眉山
峨眉山のつつじ
峨眉山のつつじ、海抜50メートルにある報国寺から海抜3099メートルの万仏頂まで各種の高山つつじが順番に咲いて美しさを競い、「つつじの王国」と言われています。ちなみに、現在まで峨眉山では30種類のつつじが発見されました。
まず最初に咲き始めるのは九老洞と華厳頂一帯の「大鐘つつじ」と言われる品種です。寒い冬が通り過ぎ、うららかな春がやってくる3月になると咲き始め、花の大きさや色の鮮やかさで国内外に知られています。そして、大乗寺、雷洞坪、弓背山一帯の「美人紅」と言われる品種は葉が大きくて花が生い茂り、色も艶やかなので「つつじの妃」と言われています。最も印象に残るのは雲海の上の満開のつつじでしょう。雲海に包まれ、素晴らしい眺めを観賞しながら、辺りにはつつじの匂いが溢れていて、まるで仙鏡に身を置いている感じさえしてきます。 (編集:馬ゲツ)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |