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ドンブラの万人演奏会

2010-07-09 10:33:42     cri    

 初夏の北彊草原は薄い緑に染められますが、山の山頂はまだ白い雪に覆われています。5月末のある日、新疆塔城地区の托里県の上空に、1万人の演奏によるカザフ族の「凱乃斯」という曲が響きわたりました。演奏に参加する人数が多く、「上海大世界ギネス」の記録を更新しました。

 新疆托里県の人口は9万5000人で、そのうち、カザフ族が70%を占めています。ここは深い文化の基盤があり、これまで、600人余りの詩人、作曲家、舞踊家、演奏家、科学者らを育成しました。

 世界無形文化遺産に指定された民族楽器ドンブラの演奏曲はカザフ族の文化芸術の証です。2003年から、托里県では、毎年、ドンブラ祭が行われます。托里県ではどの家にもドンブラがあり、老若男女を問わず、誰でもある程度弾くことができます。

 今年、ドンブラの万人演奏会にはカザフ族のほか、ウイグル族、蒙古族、ホイ族、などの8民族が参加しました。

 この日、ドンブラ祭の主会場の托里県第一中学校は朝から人で騒ぎわいました。綺麗な民族衣装を身にまとった各民族の人々はドンブラを手に、続々と会場に集まり、6000人がカザフ族の民謡「凱乃斯」を一斉に奏でました。また、托里県の庫普郷や多拉特郷などの6つの村でも、合わせて1万495人がこの曲を同時に奏でました。人々の睦まじい交流を願うこととふるさとに対する愛を表しています。

 「凱乃斯」とはカザフ族語では調和と融合を意味します。

 同一の曲を演奏することは、演奏者の心を1つにさせる作用があります。潮のように流れるメロディは、人々に喜びを与え、興奮気味の人々の気持ちを穏やかにし、調和の取れた自然の境へと導きました。

 わずか2分間という短い間に、草原民族であるカザフ族の一生が再現され、新疆の各民族の融合を体験したようです。演奏が終わっても、人々は深い思いに浸り、空にこだます音楽の響きに酔いました。

 中国「上海大世界ギネス」本部の聶晶川理事と塔城地区の公証所は「ドンブラの万人演奏」を認め、この活動に証書を授与しました。聶晶川理事は「数年後、托里県では1万人にも上るドンブラの演奏家と愛好者が生まれるでしょう」と話しました。(翻訳:トウエンカ)

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