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寧夏、民族の優位性を発揮

2010-05-17 16:20:21     cri    

 中国の温家宝首相は今年3月、第11期全人代・全国人民代表大会第3回会議で行った「政府活動報告」で一段と対外開放を拡大し、対外貿易を安定的に発展させ、新興市場を切り開くことを強調しました。これに対し、寧夏ホイ族自治区代表団は民族の優位性を十分に発揮し、イスラム世界に開放する経済テスト地区を設け、寧夏の対外開放レベルをさらに向上して行くことを提案しました。

 中国の北西部にある寧夏ホイ族自治区は中国唯一のホイ族自治区です。2008年、国務院は『寧夏の経済社会の発展の促進に関する若干の意見』の中で、寧夏の国内外に対する開放のレベルを全面的に向上させ、国内外や地域内外の経済技術協力を強化し、内陸における開放の新しい枠組を構築することを明確にしました。これに対し、全人代の代表である寧夏ホイ族自治区の王正偉議長は、「民族の特色を持つ内陸で、開放型経済の発展を速めることは寧夏の飛躍的な発展を推進させる主な手段と原動力だ。同時に、イスラム諸国と同じような宗教信仰や風俗習慣、似通った人文環境を持つ寧夏はイスラム世界に開放する経済テスト地区の建設に有利な条件を備えている。寧夏はイスラム教の製品や産業を発展させる人文や、地理的と産業的な優位性を持っている。寧夏はホイ族自治区であり、歴史上において、アラブ諸国との往来を行っていた。ホイ族の先祖ははるか昔にペルシャなどから来たとされているので、自然のつながりがある。そして、経済面で、シルクロードの時代から現在の新しい貿易の発展まで大きな優位性がある。地理の面では、寧夏は全国のあらゆる省の中心地から1800キロ以内にあり、3000平方キロにわたる東南アジア地域の中心でもある。こうして、東南アジアや中東と結ぶ航空路を開設する最適の位置にあり、貨物輸送の最適の通路でもある。さらに、産業の面で、寧夏にはすでに、賀蘭徳勝イスラム食品工業団地と呉忠イスラム工業団地という2つの大型工業団地が設けられ、ここで生産されている多くの製品は国内各地や世界のイスラム諸国に輸出されている」と述べました。

 ここ数年来、寧夏はイスラム諸国との往来を積極的に行い、イスラム世界に進出するため良好な基盤を築きました。2009年寧夏国際投資貿易商談会の期間中に世界から80余りの国の代表が寧夏を訪れ、その多くはイスラム国家の代表でした。

 寧夏発展改革委員会の袁進琳主任はこれについて、「ここ数年、寧夏はまず国内で、そのあと、海外でイスラム貿易商談会を行った。毎年も、マレーシアや中東、イランなどと、人的往来やプロジェクトへの投資を行っている。彼らは我々と多くの共通点がある」と語りました。

 寧夏はイスラム世界への開放を一段と促進するため、寧夏を強い影響力を持つ国際的なイスラム食品やイスラム教用品の集散地と輸出基地にし、イスラム諸国との経済貿易協力を強化させています。これについて王正偉議長は、「われわれはドバイと協力して、孔子学院を設立した。また、イスラム産業の発展を推進させるためにイスラム製品の保税区を設ける計画だ。そして、国家許可を受け、イスラム銀行を設置し、テスト営業を行っている。さらに、日用雑貨センターの建設がすでに始まり、5月と6月に開業する予定だ。このほか、6つのアラブの国と寧夏イスラム製品販売センターをつくった」と語りました。

 寧夏はイスラム諸国に対する開放を積極的に行い、イスラム食品や日用品市場において自己のブランド品を作ろうとしています。この面で、寧夏中部の呉忠市は得がたい発展のチャンスに恵まれています。呉忠市の呉玉才市長は「呉忠市はイスラムの食肉製品、ミルク製品など民族の特徴を持つ産業を大いに発展させていく。現在、大手企業は少ないが、今後、われわれは一部の大企業と協力を行う計画だ。いま、吉林皓月グループや伊利ミルク産業と協力について交渉している。大型企業を導入して、イスラム産業の発展だけではなく、地元の農業副産品の発展を牽引し、農家の増収を促すこともできる」と語りました。

 寧夏の飛躍的な発展は民族の特色を持つ産業と切り離せないものです。内陸経済テスト地区の建設によって、寧夏のイスラム世界への進出を速めさせて行くでしょう。(翻訳:トウエンカ)

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