中小企業は中国経済の支柱となっていますが、その平均寿命は短いです。このほど実施された、「中国中小企業人力資源管理白書」の調査によりますと、中国の中小企業の平均寿命はわずか2.5年であることがわかりました。北京晩報が伝えました。
◆平均寿命は2.5年
CHINA HRKEY研究センターの調査によりますと、中国で登記されている中小企業数は1000万社を超えており、登記されている企業全体の9割を占めています。中小企業の工業総生産額は企業全体の約60%、利税総額(利益と税の総額)は約40%を占めています。中小企業はまた、都市部の75%の雇用機会を創出しています。近年、全国の毎年約1500億ドルの輸出額のうち、中小企業が約60%を占めています。中小企業は現在、中国経済の中心的存在となっています。
中国企業の平均寿命は短く、統計によるとわずか2.5年となっています。グループ企業の平均寿命は7-8年で、欧米企業の40年の平均寿命と比べますと、大きな開きがあります。中国企業は数が多いが、その寿命は短く、「1年目に企業を設立し、2年目に富を築き、3年目に倒産する」という道をたどっており、実力をつけられる企業は数えるほどです。
◆平均従業員数は13人
中小企業1158万社の平均従業員数はわずか13人です。8割弱の中小企業の経営者は20-40歳で、経営者の50%以上は専門学校卒業以上の学歴を持っています。調査によりますと、従業員数の少なさは、中小企業の発展の不足を反映しています。中小企業は本来ならば最大の就職先であるはずだが、実際には狭き門となっており、就職問題が深刻化しています。農村部の余剰労働力の移動、都市部の雇用機会(再就職も含まれる)の創出は、主に中小企業の数的な大規模発展により実現されます。
珠江デルタと長江デルタの中小企業数は全体の30%、その他の地区は約40%に達しており、経済発展地区に中小企業が集約されていることが分かります。主に加工業、誘致代理、取次販売・卸売、ビジネスサービス業が中心となっており、その多くが成長の緩やかな企業です。
◆低給与、高級人材にとって魅力なし
調査データによると、過半数の企業の管理職は技術人材で、科学技術に長けた人材が中小企業で重要な位置を占めていることが分かります。これは中国の知識経済発展という大環境に合致しています。その一方で、企業は技術人材の招聘に最も苦しんでいます。これは別の面から、中業企業の技術人材不足という現状を反映しています。大企業の場合は役員の招聘が問題となっていますが、中小企業の場合は中間管理職の雇用が難しい。経験あるマネージャーにとって、中小企業は魅力的とは言い難い。
中小企業は給与面でも力不足が目立っています。高い成長性を持つ中小企業はベンチャー投資の支援を受けることができますが、給与水準が業界平均を上回る企業は、業界平均を下回る企業の半数にも満たない。増給はまた、企業の経営コストに圧力を加えます。中小企業のコスト圧力が深刻で、また中小企業の経営コストに占める人件費の比率が高いことが示されています。(人民網より)
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