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パソコンの時代、字を書けますか?(前編)

2011-09-15 09:36:16     cri    


























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 中国教育省はこのほど、通知を出し、この9月から、義務教育の段階で、小学校3年生から6年生まで、毎週1時間は習字の授業を行うよう指示しました。これについて中国語版ツィッターのミニブログ(Weibo.com)は世論を探るために1万人を対象にアンケート調査を行いました。結果によりますと、8割以上の回答者がこの決定を支持していることが分かりました。

 中国では、子供たちは幼稚園の時には識字や習字の練習を受けますが、これまで小学校や中学校では、決まった習字の授業はなかったようですね。一部の学校は選択科目として書道教室を設けていますが、すべての学校にあるわけではありません。でも、小学校1年生から3年生までの国語の授業では、先生から字の書き方などは随時いろいろと教えてもらっていますよ。実は小学校1年生から3年までの宿題は鉛筆で書きます。3年生以降になると、万年筆やボールペンで書くことを先生から許可されます。また、字が綺麗かどうかは、直接宿題の成績に影響しますよ。特に試験の場合。中国には「字は人の如く」という言い方がありますね。綺麗な字を書ける人は、その人そのもののイメージも良いです。

 しかし現実には、いま、子供たちは小さい頃からパソコンを触ることに慣れており、字を書く時間が圧倒的に減少しています。ある小学校の担任の先生の話では、現代の子供たちは字を書くスピードも遅いし、汚いということです。レストランでは、幼稚園児や小学生ほどのちびっ子がIpadを持って遊んだりするような光景をよく見かけます。でも、字を書くことは脳の練習にもなると聞きますし、やっぱり小さい頃から練習しておいたほうがいいと思うんですけど。また、文字離れの現象、実は子供だけでなく、大人にも現れています。ミニブログ(Weibo.com)の調査によりますと、いま、42%の大人は普段ほとんど字を書かないし、3割の回答者は字を書く時、書き方がよくわからなくなることが時々あるということです。ですから、字を書ける人がだんだん少なくなっているのは非常に残念な事実です。

 さて、中国も日本も同じアジア圏の国ですから、文字に対する特別な感情を持っていますね。文字はまさに東洋文化に欠かせないもので、東洋文化に興味のある人なら、きっと書道に関心があると思います。中国人の家を訪ねると、応接間の壁にいつも綺麗な書道の額が飾られているのを見かけますよ。

 では、習字教育はいかがですか。書道の塾や教室がたくさんありますよ。一時はやはり手書きの時代ではなくなりましたが、今は逆に手書きのほうが心がこもっていることを表せるということで、見直されています。きれいな字に憧れている人はけっこういます。子どもだけでなく、大人も習っています。去年、上海にある日本人小学校を訪れた時、教室の後ろにある壁新聞に生徒たちの書いた字がいっぱい張ってあるのを見ました。また、日本では、多くの料亭には、手書きのメニューが壁に貼ってあり、風情が感じられました。こちら中国では、ほとんどのレストランのメニューは綺麗に印刷されたものです。

 また、日本では、書道は広告のデザインにもよく使われています。例えば、お酒のラベル、よく綺麗に書かれた漢字を使いますね。サントリーのウィスキー「響」や、生ビルの「純生」など、美しい文字は人々にインパクトの強いイメージを与えますよ。パソコンで打たれた文字は整然としていて、綺麗なことは綺麗ですけど、どうも印刷品にしか見えず、手書きに比べると親近感は薄いですね。何といっても、手書きの文字には、人間の感情が込められています。特に手紙が代表的です。パソコンで印刷された年賀状と手書きの年賀状、印刷されたものはどうも社交辞令的な距離感があり、手書きの方が重みがあるように感じられます。(つづく 「イキイキ中国」より)

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