2月の下旬に入り、春がだんだん近づいています。陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長しています。「三寒四温」と言うように、この時期は天気が変わりやすく、気温も安定しません。特に、春の乾燥はウイルスの繁殖を促し、インフルエンザ、肺炎など伝染性の病気にかかりやすいのです。そんな春には何を食べたらいいでしょう。
唐の時代の医学者―孫思邈の書いた『千金方』は「春には酸味の物を食べずに、甘い味の物を食べると脾臓と胃によくなる」としました。漢方では、食べ物を「陰陽五行説」に基づいて五つの味に分類し、この五味が五臓を補うという考え方が基本になっています。その味によって「酸は肝・胆に入り、辛は肺・大腸に入り、苦は心・小腸に入り、塩辛いのは腎・膀胱に入り、甘は脾臓・胃に入る」というふうに内臓と密接な関係を持っています。春には肝臓の気が旺盛で、酸っぱい食べ物を食べ過ぎると、肝臓が働きすぎで、脾と胃を悪くしやすいということです。
漢方では「甘味」は、調和、補う作用があります。 甘い食物は、「脾」と「胃」を養います。甘い味の物の中に山芋とナツメは一番いいと評価され、免疫能の増強と伝染性の病気の予防に有効です。
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