中国外務省の華春瑩報道官は3日記者会見で、南海問題についてフィリピン側に幻想を捨て、挑発を停止し、交渉を通じて紛争を解決する正しい軌道に戻すよう警告しました。

　フィリピン大統領は3日、日本で講演した際、中国の南海での行為について「私はナチスドイツを思い出した」とした上で、アメリカに「超大国として南海問題において役割を果たすよう求める」と呼び掛けました。

　これについて記者から中国側の意見を求められた華報道官は「フィリピン指導者のでたらめな言論についてわれわれは非常に驚いているともに、強い不満を表す」と回答しました。

　華報道官はさらに「中国は約束をしっかり守る国で、当事国間で交渉を通じて紛争を解決することに尽力すると同時に、中国政府が領土や主権と海洋権益を維持する意志は断固として変わらない」と話しました。(hj　小山)