中国の習近平国家主席は20日午前8時ごろ、専用機で北京を離れ、パキスタンの首都・イスラマバードに向かいました。これは、中国最高指導者の今年初めての外遊となります。

　パキスタンのフセイン大統領とシャリフ首相の招きに応じて、中国の習近平国家主席は20日と21日の両日、パキスタンを公式訪問します。その後、インドネシアのジョコ大統領の招きに応じ、アジア・アフリカ会議（バンドン会議）と同会議60周年を記念して開かれる会議と式典に出席するため、インドネシアを訪れるということです。

　パキスタンへの公式訪問に先立ち、習主席はパキスタン紙「デイリー・ジャン」と「デイリー・タイムズ」に「中国とパキスタン人民の友情、万歳」と題する署名入りの文書を載せました。習主席は文書の中で「まもなくパキスタンを公式訪問することを楽しみにしています。パキスタンへの訪問は今回が初めてですが、まるで兄弟の家を訪れるかのようです」と述べています。

　習主席のパキスタン訪問の期間中、双方は共同声明を発表し、エネルギー、交通・インフラ、経済貿易、金融、科学技術などの分野において協力文書を調印する予定です。また、そのうちの一部のプロジェクトは、中国・パキスタン経済回廊に密接に関わるものだということです。

　パキスタンを訪問後、習主席はインドネシアで開かれるアジア・アフリカ会議（バンドン会議）と同会議の60周年を記念して開かれる会議と式典に出席する予定です。

　会議期間中、習主席は新情勢においてバンドン精神の発揚とアジア・アフリカ協力について中国の主張と立場に関する演説を行う予定です。（劉叡、林）