中国の李克強首相は30日午後、中国を訪問しているピーター・コスグローブ第26代オーストラリア総督と会談しました。コスグローブ総督はボアオ・アジア・フォーラム年次総会出席のため、訪中しています。

　李首相は会談の中で、「中国とオーストラリアは経済補完性が強く、経済貿易協力が両国関係を推進する重要な原動力である。中豪自由貿易協定（FTA）の早期締結のため、双方は共に努力し、貿易投資協力の持続的かつ多角的な発展を推進していくべきだ」と述べました。また、オーストラリアの企業と銀行が人民元の利用を拡大し、市場のニーズに合わせ、シドニー人民元オフショアセンターの発展を促すとともに、教育・文化・観光などの人文交流を更に展開させ、より多くの国民が両国関係の発展に参加することに期待を寄せました。

　コスグローブ総督は「アジア太平洋地域の発展は活力に満ち溢れている。豪中の貿易投資と人文交流は、大きな潜在力を持っている」と述べ、豪中FTAの早期締結を契機として、両国経済貿易関係の更なる発展を推進していくとの見解を示しました。また、オーストラリアがすでにアジアインフラ投資銀行（AIIB）に参加する意向を正式に表明したとして、AIIB発足後の順調な運営に期待を示しました。（ZHL、山下）