これは、第12期全国人民代表大会第3回会議が閉幕した後の記者会見で、「壮士断腕」(時機を外さず即断することのたとえ)の思いで改革を継続する決意があるかどうか、また今後更に「痛みをともなう」影響は出るかどうか、という記者の質問に答えたものです。
李首相はまた「痛みがともなうかどうかについて、確かに痛みがともなううえ、より深く、更に拡大することになる。行政手続の簡素化と権限の譲渡は政府自身の改革で、権限の譲渡は既存の利益に触れることになる。これは、爪を切ることとは違い、腕を切り捨てることであり、痛みに耐えて切り捨てるのだ。行政手続の簡素化と権限の譲渡は、政府と市場の関係を整理するのに有効で、市場の活力を刺激することができ、経済の下振れ圧力に耐えることにもつながる。昨年、中国経済は緩やかに減速したが、雇用が減らず、逆に増加したのは、行政手続の簡素化と権限の譲渡が重要な役割を果たしたからだ」と話しました。
李首相は「今の政府は多大な努力により、当時打ち出した5年以内に3分の1の行政審査・許可事項を削減する目標をここ2年で実現した。その内すでに取り消したものもあれば、下部組織へ譲渡したものもある。私たちが経済活動に関する制度の改革を推進したことで、毎日1万社以上の企業が登記を行い、前の年と比べて50%増えた。従って、活力は民間にあり、行政手続の簡素化と権限の譲渡は経済の緩やかな減速を支える力になることができる」としました。
李首相は「当然、まだ実施できていない状況も存在し、推進において新たな問題も出てきた。今年、政府は新たな政策を打ち出し、3つの面において力を入れる。1つ目は、非行政許可の全面取り消しを行い、法の適用範囲外での権力施行をしない。2つ目は、権力リストと責任リストの策定の推進。3つ目は、事中・事後の監督管理の新たなモデルの模索だ」と述べました。(劉叡、高橋敬)
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