中国の習近平国家主席は23日、「中国観光年」が韓国の首都ソウルで開幕したことを受けて、祝電を送り、円満な成功を祈りました。

　習主席は祝電で「中国と韓国の文化交流の歴史は長い。韓国国民は中国文化の内容を理解できる一方で、中国国民は独特の韓国文化に魅了されている。これは両国による観光を含む人的交流の拡大に基礎を作った。両国がこれをきっかけに観光協力と文化交流を拡大し、両国関係と民間友好の促進に取り組んでいくことを望む」と期待を寄せました。

　韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領も開幕式に祝電を送り「双方は歴史と文化において密接な関係を保っている。両国の人的往来は国交樹立当時の延べ10万人規模から、延べ1000万人規模に拡大した。延べ2000万人規模の時代の早期到来を期待している。両国はイノベーションと革新の理念で観光協力を発展させ、両国民に隣国の歴史文化と風習を理解できる相互訪問のチャンスを与え、友好と信頼を深め、より緊密な隣国になることを望む」と述べました。

　互いに相手の国の「観光年」のイベントを開催することは、習主席が2014年7月に韓国を公式訪問の際、パク・クネ大統領と合意して決められたものです。双方は今年「中国観光年」の期間中、観光分野の韓国人記者100人の中国取材、「韓国人の見た中国」写真展など100あまりの交流活動を催す予定です。（殷、小山）