中国の習近平国家主席は7日、人民大会堂でベネズエラのマドゥロ大統領と会談しました。

　習主席は席上、「昨年、私たちは中国・ベネズエラ関係を全面的戦略パートナーシップに引き上げることを共に宣言し、両国の関係発展の新しいページを開いた。両国の政治的相互信頼は一層強固なものになり、互恵と友好協力は新しい生気と活力を見せている。これからのステップでは、我々は2国間関係をより高いレベル、より広い分野に発展させ、より深く掘り下げていく必要がある。中国側は、ベネズエラが経済の構造調整、生産型経済モデルの確立に向けて行う積極的な努力をサポートする。双方は中国・ベネズエラハイレベル混合委員会の機能を強め、融資協力メカニズムを十分かつ巧みに生かし、より多くの資金をエネルギー、鉱山、農業、工業などの生産分野に導入できるようにし、石油開発やインフラ、技術イノベーションなどの分野で協力を推し進め、農業モデルパークの整備をいち早くスタートさせていく。また、人的交流を広げ、人的研修と協力を強め、2国間の国民の絆を強くしていく。多国間の協力を強化し、発展途上国の共通利益を守っていく」と話しました。

　習主席はまた「マドゥロ大統領が中国・ラテンアフリカフォーラムの第1回閣僚級会議開幕式のためにわざわざ中国を訪れたことは、ベネズエラが中国とラテンアメリカ間の全面的協力パートナーシップの発展を重視していることの表れだ。双方の全体的な提携は地域をまたいだ協力という流れに合致している。双方は今回の会議の成功に向け、中国とベネズエラ間の全体的な協力と、中国とラテンアメリカ諸国との協力が共に促進されるようにし、中国―ラテンアメリカの全面的協力パートナーシップが一段と高いレベルで発展していけるよう押し進めていく」と強調しました。

　マドゥロ大統領はこれを受け「中国はベネズエラの親しい友人だ。互恵、共同発展を土台とした双方の協力が強まりつつある。これにより、ベネズエラはより大きな勇気と力を身に付け、新しい年の試練に立ち向かうことができるようになった。ベネズエラは現在、経済の再生計画と長期成長計画を制定している最中で、融資を世界に拡大し、生産分野での投資を増やし、中国側と共に次の協力計画を成功させ、工業、エネルギー、科学技術、融資などの分野における協力を切り開いていきたい。また、ベネズエラは、中国と国際問題における協調と協力を引き続き強めていく」と話しました。

　マドゥロ大統領はその上で「中国・ラテンアメリカフォーラムの設立は双方の協力のポテンシャルの高さを示しており、まもなく開かれる第1回閣僚級会議は中国とベネズエラ、中国とラテンアメリカの協力を密接なものにしていくだろう。ベネズエラはまた、両国の協力強化に向け引き続き努力していく」と表明しました。（Yan、小山）