中国の李克強首相は14日午後アスタナで、カザフスタンのマシモフ首相と第2回首相定期会合を行いました。

　李首相は席上、「中国は、カザフスタンと伝統分野での協力を強固にし、資源分野以外の協力を拡大し、両国の実務協力のレベルアップを推進したい。両国人民にメリットをもたらすだけでなく、地域の安定と発展を促進していく。双方が両国の貿易や相互投資の構造を一層最適化させ、新たな投資保護協定の調印をできるだけ早く協議するよう望む。中国は中国企業がカザフスタンへ投資することを奨励する。また、エネルギー協力を引き続き深め、天然ガスパイプラインの建設を加速するとともに、太陽光発電や石炭化学工業などの分野での協力を検討したい」と述べました。

　マシモフ首相は「カザフスタンは中国と経済貿易、投資、石油・天然ガス、原子力などの分野での協力を拡大したい。また、シルクロード経済ベルトやアジアインフラ投資銀行（AIIB）の建設を重視し、積極的に参与し、上海協力機構の枠組み内で中国との協力を強化し、中国との共同発展や地域の共同発展を促進していきたい」と述べました。

　会合の後、両首相は両国の経済貿易、エネルギー、金融などの分野での協力文書の調印式に出席し、かつ共同記者会見を行いました。李首相は記者会見で「中国政府が地域と世界の平和と安定、発展を維持する政策と決意は揺るがない。中国とカザフスタンは実務的協力を拡大し、資源分野以外の協力を切り開き、投資の主体を大企業から中小企業に拡大していく」と述べました。（玉華、林）