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 南京の「傷」を世界の「戒め」に

2014-12-12 15:04:59     cri    

 12月13日は「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」が中国で定められてから初の記念日にあたります。これを受け、「人民日報」は12日、「南京の"傷"を世界の"戒め"とする」と題する論評を発表しました。

 論評によりますと、国家公文書局がこのほど、「南京大虐殺公文書抜粋」という最新資料を公開しました。小学生が命を顧みず、密かに旧日本軍の罪を写真で記録し南京軍事法廷での重要証拠となったものや、女子学生が旧日本軍による南京での暴行を記録した中国版「アンネの日記」、極東国際軍事裁判の重要証人となったアメリカ人牧師がカメラで撮影した旧日本軍の暴行と南京市民の惨状など、一般の人々が南京大虐殺を記録し、示唆を与えています。

 南京大虐殺は旧日本軍の犯した滔天の罪行、極悪非道の犯罪行為で、中華民族にとって永遠に忘れられない心の傷です。その暴行を記録し、研究する人たちは真の勇士と言えます。屈辱を耐え忍んだ生存者、人道主義を守り続けた外国の友人、罪を直視する勇気を持った後継者たちは、共に中華民族の苦難を乗り越え、大虐殺の記憶を個人のモノから国の記憶として残しました。

 南京市民の日記や証言、旧日本軍による写真と供述、外国人による第三者としての記述、戦後の中国政府による暴行への調査、極東国際軍事裁判や南京軍事法廷など、被害者と加害者を網羅し、中国と世界がつながり、個人と国の境界を越え、その記憶の鎖がつながっています。大虐殺がなぜ起きたのか、このような大惨事をいかに避けたらいいか、どのようにしたら平和を保ち続けられるのか、世に示唆を与えています。

 極東国際軍事裁判の判決文は「侵略は、人類における最大の罪だ」と記しています。南京大虐殺は永遠に、人類文明史上における恥です。南京の「傷」を世界の「戒め」にしなければなりません。一方、現在に至っても、一部の日本の右翼勢力が南京での暴行を否定しています。中国は国家として南京大虐殺を記念し、犠牲となった同胞を追悼し、旧日本軍の罪行、犯罪行為を白日の下に晒します。それは、歴史の真実を伝え続けるためであるとともに、平和を愛する人たちに、軍国主義復活の危険に対し、警戒してもらうためでもあります。(12/12 Lin,山下) 暮らし・経済へ

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