会談で習主席は「今年2月、ゼマン大統領と、ソチ冬季オリンピックに出席した際、中国とチェコの関係に関する指導的原則について、重要な共通認識で合意し、両国関係の新たな1ページを開いた。最近、中国とチェコの関係は上向いている勢いが見える。ゼマン大統領の今回の訪中は、中国・チェコ国交樹立65周年の節目にあたり、この10年来、チェコの国家元首初の訪中で、重要な意義を持っている」と強調しました。

　習主席は「中国・チェコ関係の非常によい良い情勢を大事にし、お互いの核心的利益と重大関心を理解し、尊重し、ハイレベル交流と各レベルの対話を強化し、相互信頼を増進し、両国関係の持続的で健全的な安定発展を保っていくべきだ」と指摘しました。

　一方、ゼマン大統領は「習主席とソチでの会談を成功裏に行い、重要な共通認識で合意した。チェコは相互尊重、相互内政不干渉の原則に基づいて、実際の行動によって中国との友好協力関係を維持し、発展させたい。チェコは台湾問題、チベットに関する問題について、中国の立場を支持する。私は今回、チェコで協力を象徴するリンゴの木の苗を習主席に贈る。中国の土地に根を付き、開花し、実ってほしい」と話しました。

　これに対し、習主席は「中国とチェコの協力は同じリンゴの林のように、リンゴを摘むのはもちろんだが、さらに大事なのは木を植えることだ。私たちは、両国協力の苗が林となり、多くの果実が獲られるようにしなくてはいけない。チェコでは『仕事をしなければ、ケーキなし』ということわざがあり、中国も『田畑を耕さないと収穫はない』ということわざがある。チェコは飛行機製造やグリーンエネルギー、環境保護などの分野で特色を持ち、中国は原子力発電、工業団地、経済貿易団地などの分野で一定の優位性を持っている。双方は共に努力し、両国の貿易と投資レベルを引き上げ、中国・チェコ協力の『ケーキ』をより大きく、よりうまく作るべきだ。文化交流と人の交流を促進し、相互理解と友情を深めなければならない。チェコは、EUの重要な加盟国で、中央・東ヨーロッパで重要な国でもある。チェコは、中国とヨーロッパとの関係の促進及び中国と中央・東ヨーロッパ国家との関係の促進に、さらに大きな役割を果たしてほしい」と話しました。

　習主席とゼマン大統領は会議後、外交や民間用原子力、金融、医療と衛生、文化などの分野での協力文書の調印に立ち会いました。（白昊、山下）