NATO・北大西洋条約機構のラスムセン事務総長は5日、新しい情勢の下での安全脅威に対応するため、NATOがより柔軟でより緊密した協力で未来に向ける戦略の青写真を作り上げていく考えを示した上で、「NATOは今後10年間で軍事費の増加を実現する」と明らかにしました。

　この日行われたNATO理事会会議後の記者会見で、ラスムセン事務総長は、NATOは即応行動計画について合意し、より精確で、迅速かつ柔軟に様々な安全脅威に対応して、同盟国を守ることを表明しました。

　また、ラスムセン事務総長は「同盟国は国防費引き下げの現状を変えて、今後10年間で軍事費の増加を実現する」と強調しました。

　なお、NATO首脳会議は4日と5日の2日間、イギリス南西部のニューポートで開催され、ウクライナ、アフガン、軍事費の引き上げ、対ロシア関係、軍事力強化などの議題を重点的に討議しました。これに対して、数千人もの反戦者は戦争反対のプラカードを掲げてNATOの軍事拡張の野心に抗議しました。（Katsu、Kokusei）国際・交流へ