ロシアは12日から、南千島列島（日本名・「北方四島」）の二つの島で軍事演習を開始しました。演習には兵士1000人以上のほか、攻撃用ヘリコプター5機、軍用車両100台、及びパラシュート部隊が投入されました。ロシア国防省は「今回の演習の目的は部隊間の協力や、島への防衛訓練を強化するためだ」と述べています。

　日本の外務省は13日に、日本駐在ロシア大使館を通じてロシア側に抗議し、ロシアが「北方四島」（ロシアでは『南千島列島』）で軍事演習を行うことを、日本は全く受け入れられないと表明しました。

　これに対して、ロシア側は「北方四島を含む千島列島は、ロシアの領土であり、軍事演習を行うのはいかなる問題もない」と述べました。

　ロシアのプーチン大統領は今年秋に日本を訪問する予定ですが、日本がウクライナ問題でロシア制裁に参与することと、今回のロシアの軍事演習の影響で、日本国内ではプーチン大統領の訪日は実現しがたいと憂慮する声もあります。（玉華、山下）　国際・交流へ