イスラム原理主義組織・ハマス傘下のカッサム隊は30日、パレスチナ解放機構が提案した新たな人道的停戦を拒みました。

　カッサム隊の指導者は同日、テレビ演説で「イスラエル軍がガザ地区への攻撃を全面的に停止し、また7年にわたるガザ地区への封鎖を解除するまで停戦を断る。パレスチナ人が安全、尊厳及び自由を得ることによってはじめて、イスラエルにも平和が訪れる可能性がある」と述べました。

　パレスチナ解放機構も同日声明を出し、ハマスやイスラーム・ジハード運動を含むパレスチナの主要な勢力は、人道的停戦に同意したと発表しました。

　同日早朝、イスラエル軍の攻撃により、少なくともパレスチナ人21人が死亡しています。イスラエル軍の今月8日からの攻撃によるパレスチナ人の死傷者は、死者1240人、負傷者7000人に上り、一般市民が多く含まれているということです。（任春生、小山）国際・交流へ