フランス大統領府が28日に発表した公報によりますと、フランスのオランド大統領、アメリカのオバマ大統領、ドイツのメルケル首相、イギリスのキャメロン首相、イタリアのレンツィ首相は28日午後、ウクライナ情勢とガザ情勢について電話会談しました。当面のウクライナ情勢を考慮し、5ヵ国の首脳はロシアに新たな制裁措置を計画していることが分かりました。

　公報では、ウクライナ東部の衝突が継続する中、5ヵ国の首脳は危機の政治的解決の重要性を強調したうえで、「ロシアのプーチン大統領に何度も呼びかけたものの、ロシア側はウクライナ東部の民間武装勢力に交渉に参加するよう圧力を加えず、ウクライナとの国境地区を効果的にコントロールしてウクライナへの武器流入を防ぐ具体的措置を講じなかった」と指摘しました。

　5ヵ国の首脳はロシアに、ウクライナ東部の民間武装勢力に直接的な軍事援助を提供せず、ウクライナ危機の解決で協力的な立場を取るよう呼びかけるとともに、ロシア政府との接触を保ちたいと希望を述べました。（07/29　Lin、小山）国際・交流へ