中国の習近平国家主席は現地時間14日午後、ブラジルのフォルタレザでインドのモディ首相と会談しました。

　習主席は席上「中国とインドは最大な途上国と新興国として、民族復興の実現という偉大な歴史的プロセスの途上にあり、その中で平和と発展を大切にするという、両国の夢と目標は一致している。私たちはモディ首相と共に、中印間の戦略的協力パートナー関係をより高いレベルに引き上げ、私たちの戦略的チャンスを共同で維持し、アジア及び世界の平和と安定を維持することを望む」と述べました。

　習主席はまた「中印両国は交流を強化する必要がある。私は近いうちにインドを訪問し、一方、モディ首相も早めに中国を訪問することを期待する。双方はサービス貿易や投資、観光など分野での協力を拡大し、双方貿易の全体的なバランスと持続可能な発展を実現する。さらに双方は、バングラデシュ、中国、インド、ミャンマー経済回廊の建設を推進し、地域経済一体化プロセスを進める。中印両国は多国間の協力を強化し、国際ルールの制定に共同で参加し、途上国の発言権を強化する。双方は積極的かつ前向きに管理・制御し、友好的な協商を通じて、合理的かつ双方が共に受け入れられる国境問題の解決方法をできるだけ早く見つけだす。最終的な解決に至るまでは、国境地域の平和と安定を共同で維持する」と述べました。

　これに対し、モディ首相は「インド新政権は経済建設により力を入れ、中国が成功した経験を参考にしながら、両国の経済貿易や人文交流、観光、教育、人材養成などの面で交流を拡大する。インド側は中国企業のインド鉄道などインフラ整備への投資を歓迎し、インドで工業エリアを建設し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を考えている。インド側は現有のメカニズムを通じて、友好的な協議による両国の国境問題の平和的解決を希望する。印中両国は国際と地域事務での協調と協力を強化し、アジアと世界の平和、発展、繁栄を共同で促進する」と述べました。 （hj　小山）