中国の李克強首相は現地時間20日午後、ギリシャ大統領府でパプーリアス大統領と会談しました。

　李首相は習近平国家主席の挨拶を伝えたうえで、「中国とギリシャの伝統的な友情は深く、相互信頼を日増しに固め、協力が絶えず拡大している。両国はそれぞれ、東方と西方の文明の代表であり、世界平和を維持し、発展を促すことに関し、近い考えを持っている。ギリシャ政府と国民は自らの努力で、欧州債務危機に対応できた。中国は心から嬉しく思っている。ギリシャと共に努力し、両国関係の更なる発展を推進していきたい」と述べました。

　また、李首相は「ギリシャとの貿易投資を拡大し、科学技術や農業、インフラ施設などの分野における協力を深め、ピレウス港を中国と欧州の物流センターに作り上げていきたい。中国はギリシャをEUの良き友人、良きパートナーと見なし、EU輪番議長国として中欧関係の発展において、より大きな役割を果たしてほしい」と述べました。

　これに対して、パプーリアス大統領は李首相の訪問を熱く歓迎したうえで、「現在、ギリシャと中国の関係は高いレベルに発展している。李首相の訪問が豊かな成果を収めたことは、二国間関係を深め、実務協力を促進する、双方の願いを表している。ギリシャは中国の良き友人として、一つの中国という政策を堅持し、中国側と各分野において協力を深め、ピレウス港を共に建設し、その物流センターの役割をより発揮させ、協力のレベルを高めていきたい。ギリシャは地域問題を処理する中国の立場を評価する。ギリシャはEUと中国の関係発展に引き続き積極的な役割を果たしていく」と述べました。（ooeiei、山下）