中国の李克強首相は現地時間19日午後、 アテネで、ギリシャのサマラス首相と会談した後、共同記者会見を行いました。

　李首相は、「中国とギリシャの伝統的な友好は絶えず深まっている。リビア危機発生後、ギリシャ政府はリビア在住の中国人がギリシャを経由して帰国することに便宜を図ってくれた。一方、ギリシャは国家債務危機が発生した際に、中国はしかるべき支援を提供した。中国とギリシャの関係は互恵共栄のものだ」と述べました。

　中国経済についての質問に答えた際、李首相は、「中国経済の運行は全体として安定しており、今年1－3月の成長率は7.4％で、合理的なものである。我々は今年のGDPの成長率を約7.5％、都市部の新規雇用を1000万人以上、消費者物価指数（CPI）の伸び幅を約3.5％に確定している。より十分な雇用を促進することができるならば、成長率は7.5％よりやや高くても、低くても構わない。また、成長率の減速に対してわれわれは強力な刺激措置を講じていない。それより、構造的改革をより重視している」と述べました。

　サマラス首相は、「ギリシャと中国は兄弟のような友情を持っており、互いに信頼し合い、支援しあって戦略的協力を進めている。ギリシャは中国と、港、鉄道、海上輸送などの分野での協力を強化したい」と述べました。（玉華、kokusei）