李首相は16日から21日にかけ、イギリス側の要請に応じて中英首相年度会合に出席し、イギリスとギリシャを公式訪問します。これは今年3月、習近平国家主席がヨーロッパ歴訪後、中国の対ヨーロッパ外交における、もう一つの重大行動だとみられ、中国の指導層がヨーロッパとの関係を非常に重視していることを表しています。

　今回の歴訪にはいくつかのポイントがあります。一つは、中英両国のハイレベル交流で、イギリス訪問中、李首相はイギリスのエリザベス2世女王と会談し、キャメロン首相とともに中英首相年度会合に出席します。もう一つは、中国とイギリス両国は巨額の経済貿易契約を結ぶとみられます。中英両国の貿易額は去年、700億ドルの大台を突破し、今年は更に記録を更新すると見込まれています。今回の訪問を通じて、双方は原子力発電、高速鉄道、金融などの分野での実務的な協力をさらに拡大するとみられます。

　李首相はギリシャ訪問中、ギリシャの首相、大統領、国会議長とそれぞれ会談するほか、ギリシャ首相とともに中国・ギリシャ海洋協力フォーラムに出席し、講演を行い、中国の「海洋観」を全面的に説明する予定です。（06/16　Lin、山下）