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 ロンドン、よりオープンな中国市場に期待

2014-06-15 16:07:08     cri    

 英メディアの伝えられたところによりますと、中国第二の国有商業銀行である「中国建設銀行」がロンドンでの人民元決済行に指定され、当該決定は李克強首相のイギリス訪問中に発表されるということです。

 今年の3月末、中英両国の中央銀行が人民元の清算と決済協定を結びましたが、決済行の確立により、ロンドンが人民元オフショアセンターの目標に向け、更なる前進の一歩を踏み出したと見られています。

 シティ・オブ・ロンドン金融政策委員会(MPC)のマーク・ボラート議長は「中国の李克強首相のイギリス訪問は、双方の経済協力に新たな契機をもたらすに違いない」という見方を示しています。  

 ロンドンを人民元国際市場の「西側の中心」にすることを主旨とした「シティ・オブ・ロンドン人民元ビジネスセンター計画」が、2012年4月に発足しました。シティ・オブ・ロンドン中国ビジネス顧問委員会の議長でもあるマーク氏は、「この計画は主として、ロンドンが人民元取引、清算、決済における力を高め、ロンドンが人民元市場の発展における取組と目標を制定して、英財務省に提出するようにしている」と紹介しています。

 今年3月末、フランクフルトとロンドンは相次いで中国と人民元決済と清算に関する覚書に調印しました。欧州の主要都市が人民元オフショアセンターという位置づけをめぐる争奪について、マーク議長は、「ロンドンがこの中で揺るがすことのできない優位性がある」と表明しました。

 「貿易は首相、あるいは閣僚たちの決定により決まるものではなく、それよりも市場運営で決まるものだ。ロンドンは世界最大の外貨取引市場であることから、当該協定が合意する前から人民元オフショアビジネスの中心にあった。そういう意味では、ロンドンが人民元オフショアセンターである地位は、市場により決まったものだ」とマーク氏はこのように話しています。

 イギリス企業の中国での投資と発展を助けるため、シティ・オブ・ロンドンは北京と上海でそれぞれ代表事務所を設置しています。マーク氏は、イギリスの企業家は上海自由貿易試験区に注目しており、よりオープンで、より自由な取引の場を期待していると話し、「イギリスでは、中国の銀行の進出を歓迎しており、関連のサポートを提供している。中国政府にも適切なタイミングで外国の銀行を導入してほしい。そうなれば、上海が初めて真の意味において、グローバルな金融センターになる」と期待を述べました。(Yan、Kokusei)

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