日本の安倍晋三首相は14日、従軍慰安婦に旧日本軍が関与したのを認めた「河野談話」について、「見直すことは考えていない」と表明しました。

　これは同日の参議院予算委員会で安倍首相が述べたものです。また安倍首相は、「戦後50周年には村山談話、60周年には小泉談話が出された。安倍内閣としてはこれらの談話を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいる」と強調しました。

　安倍首相が就任後、河野談話の見直しを否定したのは初めてです。一方、菅義偉官房長官は、談話の作成過程について調査する考えは変わらないとも表明しました。

　安倍政権は、河野談話の作成過程で韓国側と意見をすり合わせた可能性があるとして、2月末に河野談話の作成過程について検証するため、専門の調査チームを設ける計画を示しました。これを受け韓国は強く反発し、国際社会でも批判の声が上がっています。（ミン・イヒョウ、大野）国際・交流へ