中国外務省の華春瑩報道官は21日北京の定例記者会見で、ウィーンで開かれたイラン核問題をめぐる関連6カ国とイランの対話で中国が提案した5つの主張について、「中国は各方面と共に、5つの主張の精神に従い、交渉による平和解決を引き続き促していく」との姿勢を示しました。

　この中で華報道官は、「5つの主張は6カ国とイランの対話に基づいて提案したもので、食い違いを無くし、共通認識に達することを促すためのものだ。対話に参加した各方面はいずれもこの5つの主張が対話プロセスの推進に積極的な意義があると認めた」として、「イラン核問題をめぐる対話が全面協議の新しい段階に入ったのに伴い、より複雑で敏感な問題に及ぶようになった。中国は各方面と共に、5つの主張の精神に従い、引き続き交渉による平和解決を促し、全面的で長期的かつ適切にイラン核問題の解決案を見出すために建設的な役割を果たしていくつもりだ」と述べました。

　なお、中国が提案した5つの主張には、6カ国とイランの対話メカニズムを堅持すること、全面的で公平かつ合理的、長期的な解決案を見出すこと、対等な原則を守ること、対話交渉に有利な環境づくりをすること、細部も含めて全体的に問題を解決することが含まれています。（ヒガシ、大野） 国際・交流へ