ドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」が11日、日本の安倍首相が日本放送協会（ＮＨＫ）を右翼思想の宣伝用拡声器にする動きを指摘した文章を掲載しました。

　この文章では「安倍首相が、ＮＨＫを日本の第二次世界大戦の歴史を覆す道具にしようとする事実がはっきりとしている」として、「籾井勝人氏がNHK会長に就任し、一週目にして、この意図が現れた」と指摘しました。

　今年1月25日、籾井会長の就任記者会見での発言について、文章では「籾井氏の姿勢は今後3年間、つまり、ＮＨＫ会長の任期中、ＮＨＫが政府の宣伝の道具になることを表している」として、「籾井氏は報道の業界をあまり知らない。ただし、これまで安倍首相の取り巻きであり、そのナショナリズム思想を認めている」との見方をしています。（ヒガシ） 国際・交流へ